帯広南商業高校の生徒3人が、幕別町内の道の駅忠類と協力し、忠類の特産品であるユリ根を使ったあんパンを開発した。新商品の「ゆり根あんバターだゾウ」(300円)は11日から、同道の駅のパン売り場で販売されている。開発した生徒らは「忠類をPRする一助になれば」と期待を寄せている。
開発したのは、いずれも3年の木戸創太さん(18)、塩澤亮太さん(18)、服部叶未さん(18)。選択授業「課題研究」の取り組みとして行った。自由に課題を設定できる授業で、忠類出身の塩澤さんが「忠類に貢献できることをしたい」と考えてメンバーを募った。
塩澤さんは「忠類は幕別町の一部なので、周辺の町村より知名度が低い」と考え、木戸さん、服部さんと知名度アップの方法を話し合った。参考事例を調べる中で、北見市の道の駅あいおいで販売する「クマヤキ」(たい焼きのデザインをクマに変えた食べ物)が、SNSで「映える」とはやっていることを知り、「インスタ映え」する商品開発を目指した。
昨年8月に、夏休みを利用して町役場忠類総合支所を訪れ、忠類について情報を収集し、商品開発の協力先として道の駅を紹介してもらった。電話などで商品開発のための提案や話し合いを続け、同11月に道の駅に集まって試作品を製作。写真映えするカットの向きなどを調整し、今回の発売にこぎ着けた。
商品名は「忠類らしさ」として「ナウマンゾウ」と「ゆり根」を盛り込む。見た目から忠類らしさを伝えるため、パンの表面にナウマンゾウ柄の焼き印を押し、ふかしたユリ根を混ぜたあんこをたっぷりと挟んだ。イラスト部の生徒にデザインを依頼し、ゾウが農作業の合間に休憩しているようなイラストをパッケージにあしらっている。
発案者の塩澤さんは「多くの人の協力で商品が完成してうれしい。忠類の盛り上がりにつながれば」と抱負を語った。服部さんも「1年で発売までたどり着けてよかった」と笑顔。木戸さんは「商品の作り手の立場を知ることができて、いいい経験になった」と話した。
道の駅忠類の営業時間は午前9時~午後5時。
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