全国大会に向けて練習に励む橋本莉桜さん

　来年１月に神奈川県で開かれる第26回ショパン国際ピアノコンクール ｉｎＡＳＩＡ小学３・４年生部門に浦河町立堺町小学校４年の橋本莉桜さん（10）が出場する。全国大会の大舞台で最高の演奏を披露しようと練習に励んでいる。

　11月24日に札幌市の六花亭ふきのとうホールで行われた地区大会では課題曲２曲を演奏。正確なリズムとタッチ、豊かな表現力が審査員から高く評価され、みごと入賞を果たし、２年ぶりの同全国大会への切符を手にした。

　高校生のころまでピアノを習っていた母親の恭子さん（39）の影響で、５歳からピアノを習い始めた莉桜さん。現在は月に２～３回、苫小牧市の松原寄美子さんのもとでレッスンを受けるほか、毎日約２時間の練習も欠かさない。ピアノを始めてわずか数カ月後には全道大会で入賞するほどにめきめきと上達し、日本バッハコンクール全国大会には２０２２年（令和４年）から連続で出場し22年、23年はいずれも奨励賞を受賞。今年も３年連続で全国大会への出場を決めている。

　ショパンコンクール全国大会で演奏するのは、大好きなショパンの「別れのワルツ」。莉桜さんは「全国大会では、ショパンの悲しみと内面の繊細さを表現したい。入賞してアジア大会に進めるよう頑張りたい」と意欲を見せた。

　莉桜さんが出場する小学生３・４年生の部は１月５日、神奈川県の昭和音楽大学ユリホールで行われ、入賞者にはアジア大会への出場権が与えられる。