雪だるまを作成した庄野宏志さんと聡子さん

【日高】高規格道路日高自動車道日高厚賀ＩＣからほど近い美原の庄野牧場（庄野宏志代表）入口にお目見えした大きな雪だるまが話題を呼んでいる。毎日、午後４時ごろからきらびびやかなイルミネーションも点灯し、行き交うドライバーや子どもたちの目を楽しませている。

　雪だるまは、トラクターのタイヤを寝かせた土台の上に、幅１・２㍍、直径１・２㍍の牧草ロールを２段重ね、頭にバケツ、鼻はジョウゴ、３色のボディタオルなどを使って飾りつけした。

　当初は、「（交通量も多く）交通安全の札を立ててみようか」などと、庄野代表（56）と妻の聡子さん（38）、代表の母の征子さん（79）の団らんがきっかけとなり発案。出先で目にしたアイデアなどを参考に、庄野夫妻が仕事の合間に協力し合い、今年９月に牧草ロールを使ったハロウィンのカボチャ飾りを設置したところ、牧場仲間や住民などからも「子どもが喜んでいた」などと予想以上の反響があったという。

　庄野夫妻は「通る人に喜んでもらえたら。気持ちにゆとりを持って交通安全で」との思いを語り、12月から第２作目となる“雪だるま”を設置。クリスマスが近づく中、牧場生産馬で庄野代表の弟の庄野靖志調教師（54）が管理するカツラノキサノキが７日の中京競馬で勝利を挙げるうれしい贈り物も届いた。庄野夫妻は競馬場で応援。留守を預かった征子さんは「雪だるまにあやかって、レースの日は縁起を担いで日中もイルミネーションを点灯していました」と話し、聡子さんは「光っているから神様が見ていてくれたのかな」と喜びを分かち合い、今度は“正月”に向けて飾りつけに思案を巡らせている。

　庄野牧場は繁殖14頭、当歳10頭を飼養。近年の活躍馬に２０２０年キーンランドカップなど重賞２勝のエイティーンガールなどがいる。