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十勝毎日新聞

一斗缶で「平和園」味わう 焼き台に加工「エコ」考える【幕別】

 焼き肉の平和園(帯広市)は10、11日、運営するテークアウト専門店「道SHOKU十勝本店」(幕別町札内西町93)で、使用済みの一斗缶(いっとかん)を焼き台などに加工し、ジンギスカンを味わうイベントを開いた。

一斗缶で自作した焼き台を使ってジンギスカンを楽しむ参加者

 同社では店舗などで発生したしょうゆや食用油などの一斗缶を、月に管内分だけで50~70缶廃棄していた。イベントはそれらを有効活用し、食を通じエコを考えようと初めて企画。2日間で6組18人が参加した。

 スタッフがあらかじめ一部加工した一斗缶を、缶切りで穴を広げて網や炭を置く箇所、空気口などを設けて焼き台を製作。作業場所には、店舗から出た割り箸や大成店(芽室町)の敷地内の倒木をまきにした「一斗缶ストーブ」が置かれ、資材を無駄にしない再利用方法にも触れた。

 昼食のジンギスカンも工場内で参加者自らが切って味付け。焼き上がりの肉を頬張り、「平和園の味だ」などと冬の屋外での焼き肉を楽しんだ。11日に母親と参加した女児(帯広柏小2年)は「(一斗缶の切断面の)やすりがけが大変だったけど、上手にできた」と満足気だった。

 同社では今後も一斗缶を使った体験型イベントを開催する考え。小黒豊・本店長兼道SHOKU責任者は「エコを意識しつつ、地域に喜んでもらえる企画を考えていきたい」と話した。

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