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室蘭民報

「登別市地域クラブ」順調 卓球→休日に移行/合唱→活動広げる【登別】

21人での活動が始まった卓球の生徒たち

 登別市内の中学校の部活動の受け皿となる「登別市地域クラブ」の卓球が休日のみの移行を開始した。既に活動しているソフトテニスとともに4月からの平日を含む完全移行を目指す。2024年度から新たに立ち上げた合唱は、昨年12月の幌別地区チャリティー市民演芸会に出演するなど、活動の幅を広げている。

共同主将

 地域クラブは昨年4月から野球、サッカーが完全移行し、ソフトテニスは休日のみの移行。男子バレーボールが中体連終了後の同8月に完全移行している。

 卓球は部活動のある西陵中と幌別中の1、2年生21人で活動を開始。基本的に毎週土曜日に、西陵中体育館でそれぞれの部活動の顧問が指導に当たっている。

 指導方針を統一するため、平日の練習メニューの内容を共有し、両校の主将を「共同主将」にしている。事務局の市文化・スポーツ振興財団によると「ペアは同じ中学校で組んでいるが、練習自体は中学校に関係なく、協力し合いながら取り組んでいる」という。

成果強調

 合唱は、3中学校から4人が在籍。NHK全国学校音楽コンクール室蘭地区大会に順位をつけないフリーで参加した。市民演芸会では「夢の中へ」、手話を交えて「にじ」を合唱。来場者から大きな拍手が送られた。

 大野晏歌さん(西陵中1年)は「1年生3人と3年生1人ですが、学年や学校の壁もなく一緒に楽しくできている。来年はもう少し人数が増えて、合唱チームの楽しさをより伝えられたら」と充実感を漂わせた。

 有償ボランティアの指導員、斎藤奈央子さんは「地域クラブという新しい形で子どもたちのやりたいことをやらせてあげたい。最初はみんな声が小さかったが、歌いながら交流できており、とても成長している」と成果を話していた。

課題多く

 今後は女子バレーボールと男女バスケットボールが25年の中体連終了後に完全移行を目指しており、陸上も移行に向けて協議中。一方、部員数の多いバドミントンや個人、学校単位での活動機会が多い文化系は活動の在り方を検討している。

 同財団は「指導者や練習場所の確保、子どもたちの送迎方法などが課題。既存の部活動の移行にめどがついてから、新たなクラブ活動を立ち上げたいという要望にも対応していきたい」としている。


 【部活動の地域移行】教員の働き方改革と少子化などで運営が難しい部活動を新たな形で行うという両立に向け、国が2023年度から、公立中学校の休日の部活動を段階的に地域移行するよう自治体や学校に求め、登別では市文化・スポーツ振興財団で地域クラブ事業をスタートさせた。

手話を交えて「にじ」を披露する合唱の生徒たち

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