共生社会テーマに ウアイヌコロ会議 全国の高校生 78人参加 ウポポイ 白老
多様な人々が互いを認め合いながら暮らす共生社会について考える「ウアイヌコロ会議」が11日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で開かれた。全国14校から高校生78人が参加し、共生社会実現のためのアイデアを出し合った。
国土交通省北海道局のウポポイ誘客促進戦略に基づき、アイヌ民族文化財団(札幌市)や北海道教育庁などでつくる実行委が初めて主催。10日は探究学習プログラム、11日は会議と発表を行った。
日産自動車やオーストラリアのカンタス航空など共生社会の実現に取り組む企業も参画。日産自動車の説明を聞いた班は、高齢社会が進み移動手段を持たない人も気軽に買い物が楽しめるように、スマートフォンを活用した移動販売のサービスを考案した。カンタス航空の班では、豪州の先住民族アボリジニに機体や乗務員の制服をデザインしてもらう案や機内ファッションショーを実施する案などが出された。
アイデアは体験交流ホールで発表され、互いに講評し合った。札幌市の北星学園女子高1年の高野求さん(16)は「意見を改善し、アイデアを作り上げる充実感があった。多様な価値観の中で生き生きと楽しく暮らせる社会を共有していくことが第一歩と感じた」と話した。東京のかえつ有明高2年の徐煌哲(ソ・ファンチョル)さん(17)は「共生には互いの違いを気にしない意味もあるし、互いの違いを守っていく意味もある。共生のイメージについて語り合い、共有できる理想の機会に参加できてうれしく思う」と感慨深げに語った。
ウアイヌコロはアイヌ語で「尊敬し合う」の意味。実行委員長を務めた村木美幸ウポポイ運営本部長は「未来を担う若者たちが尊敬し合いながら共生について議論を交わした。未来に対して差別のない社会の発展につながる機会をウポポイから発信できた」と述べた。
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