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室蘭民報

高橋さん念願のグランプリ 斬新さ高く評価、国内最大デザインコンテスト【伊達】

自身のデザインを手に堀井市長を表敬した高橋さん(左)

「着た人が喜ぶ服を」 伊達市長に報告

 伊達市出身で、北海道文化服装専門学校(札幌市豊平区)のファッション技術コース(3年生相当)で学ぶ高橋百花さん(20)が、国内最大のアップサイクルデザインコンテスト「Reclothes cup2024(リクロースカップ2024)」デザイン部門でグランプリに輝いた。入学以降、毎年挑んでつかんだ栄誉。「まさか自分が」と喜びもひとしおだ。

 高橋さんは光陵中、室蘭東翔高を卒業後「服が好き。先生との距離が近く、じっくり学べる学校を選んだ」と同専門学校に入学した。コンテストは、ブックオフコーポレーション(神奈川県)主催で、古着の価値向上などを目的とする。

 高橋さんが描いたデザインのテーマは、英語で「でこぼこな」を意味する「Bumpy(バンピー)」。自身が幼少期からスポーツを経験してきたことから、選手の挫折や成功を表現し「学生最後と楽しんで作った」と笑顔で話す。

 作品は昨年7月、応募428点の中から39点が残った1次審査を通過し、12月に福岡県で開かれた審査会に進んだ。

 デザインを基に作られた衣装は、主催の道内店舗からスキーウェアなどの提供を受け、赤を基調に、布の裏地にゴムを通して膨らみを付けるシャーリングの技法が取り入れられている。モデルがまとい、斬新さが高く評価され最高賞を射止めた。

 この大会が縁で、同社から就職のオファーがあり、進路も決まった。「私の服を着てくれたモデルから感謝されてうれしかった。これからも着た人が喜ぶ作品を手がけたい」と夢を膨らませる。

 9日に同校の谷内彩子副校長らと伊達市役所を訪れ、堀井敬太市長に受賞を報告。堀井市長は「才能のある人がいるのはうれしい。受賞おめでとう」とたたえた。

 高橋さんは3月に学生仲間とさっぽろ創世スクエア内のクリエィティブスタジオでファッションショーを行う。開催費をクラウドファンディング(CF)専用サイト「キャンプファイヤー」で募っている。

高橋さんのデザインを基に作られた衣装を着たモデル(提供写真、福田典史さん撮影)

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