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釧路新聞

釧路市スポーツ合宿最多 今年度12月末で101団体【釧路市】

 釧路市でスポーツ合宿を行う団体が近年、右肩上がりで増加している。今年度は12月末時点で過去最多を更新する101団体が来釧し、初めて3桁の大台を突破した。市スポーツ課の職員や釧路市合宿誘致スーパーバイザー協議会のメンバーらによる熱心な取り組みが功を奏し、10年前に比べて69団体も増加、大きな経済効果を生んでいる。

 今年度の12月末時点における競技別の合宿実施団体数は、アイスホッケーが47団体と一番多く、次点が陸上競技の25団体。そのほかはフィギュアスケートが12団体、スピードスケートが3団体、野球が2団体、その他の競技が12団体の計101団体となっている。

 アイスホッケーは毎年安定した数字を残しているが、伸び盛りなのが陸上競技。2015~19年度までの5年間で計27団体だったのが、20~24年度の5年間では計91団体が合宿を敢行している。市スポーツ課によると、冷涼な気候に加え、整備されているロードコースが好評だといい、昨年7月には、パリ五輪男子1万㍍日本代表の葛西潤選手が所属する名門の旭化成らが訪れた。

 22年4月に発足した「釧路市合宿誘致スーパーバイザー協議会」も合宿団体増を後押ししている。同協議会は、釧路在住の元アスリートらで構成しており、行政と一体となった誘致活動を行う団体。設立初年度から人脈や経験を生かした活動を展開したことで、コロナ禍でありながらも前年度に比べて、一気に25団体も増加した。

 19年度に釧路で開催された冬季種目のインターカレッジのような大規模な全国大会の開催に伴う事前合宿といった特別需要がない中で、過去最多を更新したことから、同課は「合宿をした団体の良い口コミが広がってくれていて、単純に合宿数が増えたと言える」と強調。「冷涼な夏はもちろん、夏以外の閑散期の誘致にもより一層、力を入れ、2029年度までに150団体、計1万5000人泊を目指す」と今後のビジョンも語った。

 直近の合宿予定では、29日から、女子アイスホッケーのミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪最終予選Gグループ(2月6~9日、苫小牧)で、日本と本戦出場を争うフランス代表がKKS釧路厚生社アイスアリーナなどで最終調整を行う予定となっている。

2024年で31年連続となる釧路合宿を行った小森コーポレーション陸上競技部。合宿の際には陸上教室も開いており、地域の子供たちも恩恵を受けている(23年9月)

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