新年交礼会であいさつする上田会頭

　浦河商工会議所主催の新年交礼会が５日夜、浦河ウエリントンホテルで開かれ、産業界や官公庁、各団体の代表らが出席し、新年の門出を祝った。

　交礼会には各界から約１１０人が出席。

　主催者あいさつで上田正則会頭は、「観光業においてはインバウンドの回復もありコロナ禍前の高い水準に戻った一方、企業倒産数が10年ぶりに５千件を上回り、対前年比１１７％になっている。円安による輸入資材の高騰や人手不足による倒産も多く、業種・地域を問わず広がっている」と話した。

　また、「政治の場では少数与党となり厳しい政局運営となっている。本年度、地域経済の循環型の強化・持続的な経済成長の実現に向けて取り組む方針が示された。今こそ地域の産業同志の結びつきが大事になる」と強調した。

　さらに、「本年度は新冠インターの開通も控えている。地域交通の在り方、地域医療の充実など関係機関と協力し、地域の活力を生み出していくことが会議所の役割と考えている」とした。

各団体代表らが新年を祝い乾杯

　来賓の山岡達丸衆議、髙見芳彦日高振興局長、池田拓浦河町長が各事業の協力や商工業振興への期待のあいさつを述べた後、藤沢澄雄、小林雄志両道議の音頭で祝杯。出席者たちは新年のあいさつを交わしながら歓談し、結びはひだか東農協の桑田美智代代表理事組合長が一本締めを行い、今年１年の決意を新たにした。