苫小牧ウトナイ湖 増えるボランティア 育成に力、登録者34人に
日本野鳥の会が運営するウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター(苫小牧市植苗)では、力を入れてきたボランティアの育成活動が実り、ウトナイ湖や勇払原野の保全に関わる「サポーター」が34人に増えた。大半が親子での登録で月2~3回、同会のレンジャーと共に活動に励んでいる。
昨年12月14日には親子ら18人のサポーターが集まり、レンジャーの手ほどきで木製の巣箱を作った。ウトナイ湖畔には鳥がすみかに使える「樹洞(じゅどう)」が少ない理由や巣箱の役割の説明を受けた後、小学生もノコギリや金づちを手に巣箱作りに挑戦。使ううちに手つきも様になり、コウモリ、小型フクロウ、小鳥用の大小5個の巣箱が完成した。取り付けは後日、都合の良い日に行う。
小学生の頃から鳥が好きで、同センターに足しげく通っていた苫小牧西高2年の澤目光輝さん(17)は「普段体験できないことができるのがうれしくて、感謝しながら活動している」と顔をほころばせる。ウトナイ北の森岡麻貴さん(40)は「娘が鳥の絵を描くのが好きでよく来るようになり、家族でサポーターに登録した。家でも活動のことを語り合い、よい時間を過ごさせてもらっている」と話した。
1981年にオープンした同センターは、その2年前に設立された日本野鳥の会苫小牧支部(鷲田善幸支部長)がボランティアで運営を支援。40年以上、当初からのボランティアが活動を支えてきた。しかし、高齢化などで動けるメンバーが5~6人にまで減少したため、同センターは2023年秋、初めて「サポーター」の募集を開始。主催行事の参加者らに声を掛け、昨年12月14日時点で登録者は当初メンバーを含め34人となった。このうち18歳未満が11人を数える。
サポーターの中でもガイドや調査のスキルを持つ「プロサポーター」の鷲田支部長(74)は「子どもたちが一生懸命で、素晴らしい取り組み」と目を細め、「ウトナイ湖や勇払原野は苫小牧の宝で、地元の人が関わるのは大事なこと」と力を込める。サポーターは募集を継続しており、問い合わせは同センター 電話0144(58)2505。
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