江差の語り部、文化継承に力 松村さん文科大臣表彰に喜びと感謝【江差】
【江差】文化庁の今年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に選ばれた江差町の語り部作家、松村隆さん(98)が、函館新聞の取材に応じた。「活動を支えた仲間や周囲の人たちが応援してくれたから今まで続けることができた」と感謝の気持ちを表す。
地域文芸誌「江さし草」の発行をはじめ江差の歴史文化、江差追分に関する著書を多数出版するなど、長年にわたり地域文化の継承や振興に尽力。2015年には神山茂賞、昨年は道文化賞を受賞し、「他に類を見ない江差の歴史、文化がここまで後押ししてくれた」と話す。
松村さんは1926年、旧泊村(現江差町)生まれ。43年に同村役場入りし、町村合併を機に30歳で江差に移り住み「繁栄期の面影を残す街並みに触発され、文化や歴史をもっと知りたい」と活動を続けてきた。
63年には地域の写真愛好者とともに「江差フォトクラブ」を発足。会長を務め、写真を通じて江差の生活文化や街並みを記録した。76年に創刊した「江さし草」(江さし草会発行)に寄稿を通じて参加し、93年から2022年まで代表を務めた。
また、町の総務部長時代には江差追分会館の設立に尽力し、退職後から2年間、初代館長を務めた。江差追分の歴史やルーツも研究し、「江差追分史」をまとめ上げた。
「江差の伝統芸能と生活に根付いた文化は町の活力として今も息づいている」と今も町に熱い視線を送る。町の文化を語り継ぐ「いにしえ文化語り部部会」を立ち上げ、活動拠点「語り部茶屋」の庵主として「若い世代に受け継ぐ活動に力を入れたい」と語る。表彰式は20日、京都市で開かれる。
関連記事
函館市がインクルージョン啓発イベント 池崎選手がアンバサダーに【函館】
函館市は17日、誰一人取り残さない社会の実現を考える「インクルージョン啓発イベント2024」を函館競輪場テレシアターで開いた。函館出身で車いすラグビー日本代表の池崎大輔選手(三菱商事/BLIT...
トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業..
秋サケ漁の低迷などで漁業者への影響が広がる中、浦河町と日高中央漁協などでつくる浦河町栽培漁業研究会(松山亮久会長=同漁協参事=)が、浦河港内でトラウトサーモン(ニジマス)の養殖試験事業に着手...
これからも進化を 喜びに沸く下河辺牧場【日高】
【日高】17日に行われた中央競馬の3歳上・秋のマイル王決定戦の第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ、芝1600㍍)で優勝したソウルラッシュの生産者、町内福満の下河辺牧場(下河辺行雄社長)は喜びに沸...
日本古来の雅楽に触れる 大楽毛小で出前授業【釧路市】
釧路市立大楽毛小学校(富田直子校長)で18日、篳篥(ひちりき)奏者の中村仁美氏による出前授業が開かれ、6年生34人が「雅楽」について学んだ。 中村氏は東京藝術大学在学中に、日本の古典音楽の一...
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
釧路開発建設部は18日、現在整備を進めている道東自動車道(通称・道東道)の阿寒インターチェンジ(IC)─釧路西IC間(延長17㌔)が12月22日に開通すると発表した。当日は関係者を招いた記念式典や...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
17日、閉店 シシャモずしの大豊寿司 2年連続休漁で苦渋の決断 むかわ
2昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
3ハマナス使い保湿美容液 「Maw」シリーズ最終章 農大食香粧化学科の学生7人 プロジェクトでCF挑戦【網走】
4釧路の漫画家吉田さん、「スノウ」配信開始【釧路市】
5秋の味覚を楽しむ さまに地場産フェア カニすくいに笑顔【様似】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5「ぽん・ぽんゆ」プレオープン 日帰り入浴23日までお得【標茶】