１０日に死んだライオンのユウキ（釧路市動物園提供、２０２１年撮影）

　釧路市動物園（鈴木貴博園長）は１３日、飼育・展示中のライオン「ユウキ」（雌、１４歳）が１０日午後に死んだと発表した。死因は慢性腎不全による食欲低下に伴う衰弱とみられる。

　同園によると、ユウキは２００７年１１月に札幌市円山動物園で誕生。１０年４月より同園で飼育展示され、１３年には双子のヤマト（現おびひろ動物園）とゆうひ（釧路市動物園）を出産した。今年１月から尿の状況が良くなく、腎機能の低下が考えられ投薬治療を行ってきた。その後、食欲低下もみられ、暑さの影響もあり病状が進行。今月９日には起立不能となり、翌１０日に担当者が死んだのを確認した。

　同園では「釧路市動物園に来てから１２年と長期にわたり来園者を楽しませ、愛されたユウキが亡くなったことは残念」とし、ファンが多かったことから、今後献花台を設ける予定としている。

　ユウキの死により、同園での飼育中のライオンは雄２頭となった。