ハマナス使い保湿美容液 「Maw」シリーズ最終章 農大食香粧化学科の学生7人 プロジェクトでCF挑戦【網走】
【網走】東農大生物産業学部食香粧化学科の学生が取り組む、地域資源を活用したコスメ「Maw(マウ)」シリーズ開発プロジェクトチームはこのほど、商品の第5弾として夜用ポイント美容液を開発。近く、クラウドファンディング(CF)で販売資金を募る。
この取り組みは、同科1、2年次の学生による課外活動として行われているもの。これまでにハンドクリームやリップクリーム、バスソルトなどの商品を開発。CFで資金を集めて商品化し、販売してきた。
今回、同シリーズ〝最終章〟でもある第5弾の開発に取り組んだのは、2年生の7人。上嶋詩乃さんをリーダーに、猪股美咲さん(広報)、今井麻帆さん(同)、栗原明日美さん(デザイン)、中村真子さん(ホームページ)、西澤萌花さん(法律)、村田春光さん(ファイナンス)で、それぞれの得意分野で担当が決まっている。
7人は、まず新たに開発する商品を何にするか話し合った。顔パックや日焼け止めなどの候補が挙げられたが、ロット数などの問題があり、断念。最終的に、美容液を開発することに決めた。
プロジェクトの「Maw」は、アイヌ語で「ハナマス」という意味。これまで先輩たちが開発してきた商品も、ハマナス果実のエキスなどを使って地域らしさを出すとともに、肌の乾燥を防ぐなど、美容効果も期待できるものとなっている。
成分は、同プロジェクトのテーマ「Maw」にちなんでハマナスの果実エキスを配合。若々しく、透き通った肌が期待できるという。併せて、肌に潤いを与える効果を狙い、これも北海道らしくシラカバ樹液を配合した。
今年1月ごろから開発を始めたが、半年ほどは試作に明け暮れる日々だったという。美容液の質感、また保湿感にこだわり、さまざまな配合バランスで試作し、実際に使って確かめて―の繰り返し。
香料もハマナスとラベンダーの成分を配合したが、加える順番が違っても出来上がる香りが変わるため、それぞれの成分をただ混ぜてもだめで、配合の分量と順番をあらゆるパターンで試していくという、気の遠くなる作業だ。
そんな苦労のかいもあり、商品が完成。日焼けのアフターケア、また乾燥が気になる部分に使える、保湿力の高い美容液となっている。ボトルのデザインは、ジェンダーレスを意識し、誰でも使えるものにしたという。
製造は化粧品会社に委託するが、この資金造成にCFを活用。現在、運営サイトに申請中で、審査が通ってサイトが開設され次第、支援を募集する。1カ月間で100万円の目標額に達しなければならないという「オールオアナッシング」の世界なだけに、7人は「ぜひ、私たちのプロジェクトに協力してほしい」と呼びかける。
CFサイトのアドレスは、開設後に公開されるほか、インスタグラムでも情報を公開していく。
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