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十勝毎日新聞

古紙再利用のまき製作 キャンプや防災に 「おとわ」利用者ら【音更】

 音更町内の社会福祉法人「更葉園」(矢島正人理事長)の障害者支援施設「おとわ」(三海孝之管理者、利用者30人)の利用者らが「紙薪(ペーパーログ)」の製作に励んでいる。不用になった新聞紙などをまきに加工して再利用するもので、軽量で環境に優しく、キャンプや防災用品としての需要が高まっている。

分量など試行錯誤

完成したペーパーログを手にする三浦さん(左)と島さん(右)

 同法人総合施設長の三浦昭博さん(66)が道内の福祉施設を視察した際にペーパーログを知り、「SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも面白い」と着目。昨年12月から三浦さんと施設利用者の島宏治さん(69)が作業を始めた。同施設で廃棄する裁断した紙も混ぜ、半年がかりで分量の調整など試行錯誤し、今年6月末に完成。生活介護事業として導入した。

 すべて手作業で、利用者2人も加わる。破いた新聞紙や裁断した紙を水に浸して柔らかくしてからかき混ぜ、型枠に流し込んで2週間ほど乾燥させる。1本4.5センチ角の長さ22センチ。JR帯広駅エスタ東館の「福祉のひろば」(本堂由美店長)で9月から6本1組350円で販売している。

 島さんは「新聞紙に水を含ませる時と、水を切る作業が難しいが、今は慣れてきた」と笑顔。三浦さんは「多くの方に一度、手に取って見てもらいたい」と話している。問い合わせは同法人(0155・42・2236)へ。

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