状況把握し作業実施 胆振・日高地方道路防災連絡協 津波想定し道路啓開訓練【浦河】
災害時の緊急車両通行ルートを迅速に確保するための「道路啓開訓練」が6日、浦河町堺町西4の室開建浦河道路事務所で行われ、関係機関が津波被害発生直後の状況把握と情報伝達、道路啓開作業の実施に至るまでの手順を確認した。
室蘭開発建設部、室蘭建設管理部、NEXCO東日本、各市町村などで組織する胆振・日高地方道路防災連絡協議会が主催。室開建、浦河警察署、日高東部消防組合浦河消防署、北海道電力ネットワーク、道路維持除雪委託業者などから24人が参加し、関係機関、団体などの約50人が訓練を見学した。
道路啓開は、地震などの大規模災害発生時に、緊急車両の通行のため、路上の車両移動やがれきなどを撤去し、救助・救護ルートを確保するもの。
大規模な災害が発生した際において直ちに道路啓開を進め緊急車両の通行ルートを迅速に確保するため、道路管理者による放置車両などの移動を可能とする平成26年11月の災害基本法の一部改正などを受けて実施した。
訓練では、災害により倒壊した電柱やがれきで通行できなくなった車の運転手のけがの状況などを確認し油圧ショベルで電柱などを撤去。段差ができた橋を土のうとゴムマットで応急処置し車両の通行ルートを確保した。その後、流木に埋まって動けなくなった車から、浦河消防署の職員が油圧救助資機材を使って車のドアをこじ開け、中にいた運転手を救助。ホイルローダーで車両を移動させた。
浦河道路事務所の河門前勝己所長は「災害はいつ何時、どこで起きるか分からない。平時から訓練などの取り組みを実施することで災害に備え、関係機関との連携・協力体制の強化を図り災害発生時には迅速に対応できるよう体制を構築することが求められる」と述べた。
関連記事
函館の未来や課題語る 大泉市長と市内の学生が懇談会【函館】
函館市の大泉潤市長と市内高等教育機関の学生との懇談会「市長を囲むキャンパストーク」が12日、旧函館区公会堂で開かれた。市の将来や若年層の人口流出など地域課題に関し、市長と学生35人が意見を交わ...
ササラ電車試運転 出動に向け準備万端【函館】
函館市企業局交通部は13日、除雪用車両「ササラ電車」の試運転を行った。雪をはらう竹製のブラシを取り付けた軸が正しく稼働するかなどの点検作業を行い、今シーズンの出動に向けた準備を整えた。 ...
アイヌの着物の継承 二風谷アイヌ文化博物館 第30回特別展【平取】
【平取】町立二風谷アイヌ文化博物館で第30回特別展「沙流に伝わるアイヌの着物の継承―想いと技と―」が開かれている。12月8日まで。 沙流川流域に伝えられてきたアイヌの衣服は、自らが材料を調達して...
賞状と記念品を贈る 浦河地方法人会女性部 税の絵はがきコンクール表彰【新..
【新ひだか】小学4~6年生を対象に浦河地方法人会女性部(武岡雅子部会長、部員32人)が募集した「税に関する絵はがきコンクール」で、最優秀賞(女性部会長賞)に選ばれた三石小の磯貝風音(かのん)さん...
ブドウの味わい引き出す 弟子屈ワイナリー仕込み作業続く【弟子屈】
【弟子屈】釧路、根室管内初のワイナリー「弟子屈ワイナリー」を運営するセナヴィーノ(高木浩史代表取締役社長)では、今秋収穫のブドウの仕込み作業が先月から続いている。今年6月に開設し、初めての自社醸...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス