行動制限のないお盆期間、観光地、空の便も利用好調【函館】
3年ぶりに全国で新型コロナウイルス対策の行動制限のない中で迎えたお盆休みの道南各地は、観光客や帰省客で盛況だった。観光施設は昨年の約2倍の入り込みで、空の便の利用も好調。感染者数は依然高止まりが続くものの、観光では回復傾向が見られている。
航空各社が17日に発表したお盆期間(6~16日)の利用状況によると、函館空港を発着する日本航空(JAL)の羽田線は搭乗率78・0%で旅客数は前年比約2倍。全日空(ANA)では利用率80・1%で、旅客数は前年比約1・6倍、コロナ前の19年比で7割強となる回復ぶりを見せた。
本州からの人の流れは観光地に波及し、五稜郭タワーでは11~16日の6日間、前年同期(1万1240人)と比べ、約2倍の2万2376人が来場。14日が最も多く、4401人が訪れた。19年同期(3万2479人)と比べると、7割ほどまで回復しており、同社の担当者は「行動制限がなかったことで動きやすかったのではないか。今年に入りお盆以外の時期もコロナ前の7割まで戻っており、感染者数が減少し、インバウンドも回復してくれれば」と今後に期待する。
函館山ロープウェイは13~15日の3日間で1万8221人が利用し、こちらも前年同期(7884人)の約2倍。15日には視界不良によるロープウェーの運休もあったが、19年同期(2万2102人)の8割の利用となった。
金森赤レンガ倉庫では6~15日で紙に特化した文具を集めた「文具の博覧会ミニ」を開催。金森商船の担当者は「今年は昨年とは比べものにならないくらいの混雑。旅行客は全国から来ている印象で、イベントにも多く来場していた。9月の連休に向けさらに入り込みが戻ってきてほしい」と話していた。
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