道立広域公園、基本構想案まとまる【白糠】
【白糠】町泊別に建設が予定されている道立広域公園について、道はこのほど基本構想案をまとめた。これによると、公園内にはイベント広場や屋内・野外遊戯施設、キャンプ・グランピング施設、カフェ・レストランを整備するなど、年間を通じて世代を問わず楽しめる施設にし、釧路圏のみならず、道内外から人が集う観光レクリエーション拠点にしたい考え。
同公園予定地は、釧路空港から西に約7㌔ほどに位置し、道東道庶路インターチェンジにも道路が連結している。敷地面積は約50㌶で、公園としての面積は約23㌶を想定。丘陵地を中心に、東西に広がる平坦な地形を活用して、公共施設と収益施設の2ゾーンを建設する予定。
同公園は昨年度に市場調査を実施し、今年度は子育て世代、観光関連団体などへのワークショップ、釧路管内自治体との意見聴取などを実施。それらの結果も反映し基本構想案をまとめた。
基本コンセプトは「一年中いつでも笑顔あふれる集いの場ひがし北海道のプレイグラウンド」とし、「季節、天候に左右されず年間を通していつでも遊べる公園」「子供からお年寄りまで幅広い世代が楽しく過ごせることができる空間」などを目指す。地形を生かした土地利用や官民連携による整備・管理運営、地元自治体や民間事業者からの提案を受けながら開園後の利用促進を図ることなどを基本方針に掲げる。
今後事業化に向け、公共事業事前評価や都市計画決定、事業認可などの手続きを順次進めていく計画。これと平行し公開型の市況調査を行い、民間事業者の参入意向を確認する。開業年は未定で、同案は25日以降の道議会に示される見通し。
道立広域公園は中標津町(道立ゆめの森公園)に整備されているが、釧路管内は空白区で、白糠町が20年前から待ち望んでいた。釧路地方総合開発期成会も後押ししており、昨年3月には地元の市民団体から早期整備を求める1万筆を超える署名簿が道に提出された。今年7月の道議会で、鈴木直道知事が道内12カ所目の道立広域公園候補地として決定すると表明、9月議会で基本構想を策定する意向が示されていた。
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