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函館新聞

函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】

テープカットし、開所を祝う(左から)佐藤局長、大泉市長、吉田議長、長谷川会長

 25日に業務を開始する函館市動物愛護管理センター(吉川町)の開所式が16日、同所であった。元万年橋幼稚園を改修して整備し、道南の4保健所管内で引き取った犬、猫を保護し新しい飼い主への譲渡につなげる。関係者約25人が出席し、完成を祝った。

 動物愛護管理の機能拡充に向け、道は4月から道動物愛護センター「あいにきた」の本格運用を開始。江別市に基幹センター、十勝管内音更町に道東センター、北見市に道北センターを置く。函館は道南センターとして業務を担い、運用は札幌のNPO法人「ニャン友ねっとわーく北海道」(勝田珠美代表)に委託する。

 センターは鉄骨・鉄筋コンクリート造の平屋建てで延床面積363平方メートル。施設内には最大で犬10匹、猫40匹が収容できる飼養室や感染症予防のための経過観察室、ドッグラン、屋外トレーニングスペースを設ける。飼養室では市立函館、渡島、江差、八雲の4保健所管内で保護され、病気がなく譲渡可能な犬猫を管理し、センターで譲渡会を開催する。

 市内ではこれまで市立函館保健所と犬猫管理所(見晴町)で10匹程度まで収容できたが、センターの開設で飼養スペースが拡大し、より長期での保護が可能となる。センター内では世話にあたるスタッフのほか、同法人のドッグトレーナーや獣医師が対応。道南獣医師会(長谷川光弘会長)とも連携を図り、これまで病気を理由に殺処分されていた犬、猫の減少にもつなげる。

 大泉潤市長は式辞で「地域では多頭飼育崩壊をはじめとしたさまざまな課題があり、一層の体制強化が必要。動物愛護団体と連携を強め、取り組みを進める」と述べた。吉田崇仁市議会議長、佐藤秀行渡島総合振興局長が祝辞を述べ、テープカットし開所を祝った。

 センターの業務を担う同法人の勝田代表は「市民ボランティアにも参加してもらい、新しい家族に命をつなげられるよう活動していきたい」と話した。

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