北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

永久の交流を誓いあう【えりも】

交流で搾乳を体験する笛舞小の児童の写真

【えりも】笛舞小(中山英明校長)と帯広市立広野小(新川和範校長)の交流50周年記念式典が10日、コロナ感染症予防対策からオンラインで開かれ、笛舞小では全児童22人と保護者、PTA役員ら61人が参加して両校の歴史を顧みながら、さらなる末永い交流を約束しあった。

 両校の交流のはじまりは、当時の吉村博市長(故人)が海釣りで来町したとき、笛舞小の菅沼テイ教諭と知り合い、「笛舞小の子どもたちに都会の空気を吸わせたい」と漏らしたことがきっかけで、1967年(昭和43年)に吉村市長が笛舞小の児童を帯広市に招待。

 さらに、帯広の子どもたちにも海を見せようとの吉村市長の橋渡しで、1971年(昭和46年)に笛舞小と同規模校の広野小との交流が始まった。 

 十勝平野の農村地帯に位置する広野小からは4、5年生が来町して、サケ定置網漁船への乗船や浜での地引網、磯での生き物探しなどを体験。笛舞小は5、6年生が帯広市を訪れて、牧場での搾乳やソーセージ作り、農業トラクター試乗体験などを隔年で行っている。

 笛舞小の記念式典会場からは、中山校長が広野小児童へ「先輩たちの努力で交流50周年を迎えられた。大人になったら、ぜひえりも町に来て思い出にひたってほしい」と期待。川村健太PTA会長は「交流の発端は笛舞小の菅沼先生のおかげ、両校の交流は永遠に不滅」とあいさつ。

 両校の校歌斉唱を経て、川村一華笛舞小児童会長と猪股修広野小児童会長が、体験を振り返りながら今後の交流の継続を誓いあった。

 その後、中山校長は、笛舞小と広野小地域の産業の特色をアレンジした「50周年記念の旗」を披露。「50周年記念ビデオ」では、吉村市長と菅沼教諭の出逢いから50年間の両校の交流写真を放映してPTA会員らを思い出に誘った。

交流で地引網漁を体験する広野小の児童たちの写真

 「友だちの歌」では、笛舞小が1番を広野小が2番を声高らかに合唱。合歓垣純一広野小PTA会長が今後のさらなる交流を期待し、両校の全員が手を振り合ってフィナーレを飾った。

 式典に参加した岩間典明さん(52)は「41年前に広野小を訪れたときの体験は今も鮮明で、娘と親子2代にわたっての交流は感無量である」と話した。

披露された笛舞小・広野小交流50周年記念の旗

関連記事

苫小牧民報

住宅街に無料の足湯 石山萩の里町内会 白老

白老町の石山萩の里町内会(細尾淳会長)は、町内会館敷地内の「足湯」を一般に無料で開放している。  同町内会は、近隣の地下から湧き出るモール温泉を活用した温泉付き住宅の分譲地。足湯は、同町内会が...

十勝毎日新聞

車に命吹き込むアート 「整備士の卵」村中さん個展【帯広】

 幕別町の村中耀さん(22)による実物大の車をモチーフにした作品が、帯広市内のピットオフカーズ西帯広店(西22南3)で展示されている。血が通っているかのような生命力あふれる作品が目を引く。8月16...

十勝毎日新聞

協力隊発「特産品知って」 無人コンビニで14点販売【上士幌】

 上士幌町内の無人コンビニ店「かみしほろマルシェスマートストア」(上士幌東3線235)に、管内外の地域おこし協力隊員の手掛けた商品が登場した。運営するTKF(東京)が、菓子や雑貨など協力隊員発の特...

十勝毎日新聞

町に初のフリースクール 青鳥舎「気軽に利用を」【池田】

 一般社団法人青鳥舎(帯広、小川洋輝代表理事)は、不登校の児童生徒らの居場所として、池田町内にフリースクール・フリースペース「ToRiSu」を開設する。13日から毎週月曜の午前中に開放し、小川代表...

室蘭民報

価値ある室工大大学院 キャンペーン開始、進学意識の醸成図る【室蘭】

 室工は大学院推しです-。室蘭工業大学(松田瑞史学長)は、学部生の大学院進学率向上を図る「院価値再発見キャンペーン2024」を始めた。ホームページに特設サイトを開設し学内に標語を掲示したり、SN...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス