消防署員が火の元注意喚起【浦河】
歳末を迎え、火災の多発や焼死事故が憂慮される時季となり、日高東部消防組合浦河消防署(柏木茂樹署長)の「飲食店立入検査」が10日夜、浦河町内の居酒屋やスナックなど夜間営業店を対象に行われた。
11月に堺町のバーで火災が発生したことなど含め、防火対策と焼死事故の根絶を図るため、町民に対し防火思想の啓発を図るとともに、夜間営業の防火対象物に対し、消防署員が特別査察を実施。
この日は同消防署の山内哲治、鈴木淳一両消防司令補と署員2人が2班に分かれて町内堺町、大通、浜町などの居酒屋計33店(午後4時~6時)、スナック計23店(午後7時~9時)を立入検査したた。
訪問先では、①防火管理者未選任、消防計画書未作成の防火対象物に対する是正②火気使用器具など設置場所の安全点検励行③たばこの吸い殻の管理状況④階段、避難口など避難経路の安全確保⑤消防用設備などの設置、維持管理状況と取り扱い方法⑥カーテンと床敷物などの防火製品使用⑦電気配線と器具などの管理状況⑧消防計画に基づく避難訓練―の8つを指導の重点とした。
午後7時過ぎから堺町東1のラウンジ「沙舞莉奈」で行われた査察では、非常避難口や消防設備の確認などをしたあと、「火災には十分に気を付けて」と、経営者らに火災予防を呼び掛けた。
浦河消防署によると、年末年始は例年各地で火災が発生し、焼死事故が多発する傾向にある。原因の多くは「逃げ遅れ」によるものという。今年の同組内管内で発生した火災は5件(昨年同期比5件減)となっている。
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