自由に俳句を作るには【様似】
【様似】北海道立文学館出前講座「俳句入門」が8日夜、町内外から18人が参加して中央公民館で開かれた。町教育委員会主催、文学館共催。
町内には、1946年(昭和21年)設立の長い歴史を持つ俳句団体「様似うのとり吟社」があり、毎月発行の俳誌が来年はじめには900号になるという。この日は東田正会長ら会員が受講した。
講師は俳句集団「itak」代表で、角川俳句誌「令和俳壇」などの選者の五十嵐秀彦さん。テレビの人気番組「プレバト」でおなじみの夏井いつきさんとは先生が同じと自己紹介。
この日は、「入門・再入門のための俳句講座~自由に作るということ」と題して講話した。
まず、基礎知識として俳句は「有季定型詩」。有季とは、季節を表す言葉「季語」が一句にひとつ入っている。定型とは、五七五の十七音定型のリズム。詩とは、韻律がある、説明を避ける、省略を効かせる、飛躍を恐れないことを挙げた。
さらに、季語と歳時記、冬の秀句鑑賞、柔軟な発想と自由な発想、「切れ」について、入門・再入門のための十二音作句法と話を進め、下五に季語を置く作り方も試した。
最後に五十嵐さんは、「定型詩として一度呑み込んでしまえば、あとは自由にやってみればいい。十七音という短い詩型の中に自分を詠み込むことがなにより大事」とアドバイスした。
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