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釧路新聞

鶴雅 ザ・フォレストに一新 AT、滞在型観光の拠点に【釧路市】

 釧路市阿寒湖温泉を中心に道内でホテルを運営する鶴雅ホールディングスが、同地区で手掛ける「阿寒の森鶴雅リゾート花ゆうか」を「THE FOREST(ザ・フォレスト)阿寒 TSURUGA RESORT」に改称し、リニューアルオープンした。森をイメージし、ひがし北海道で進めるアドベンチャーツーリズム(AT)を楽しむ滞在型観光の拠点として整備。大西雅之代表取締役社長(69)に改装の狙いや地域への思いも併せて聞いた。

 「THE FOREST阿寒」は元旦、グランドオープン。道産材カラマツなどをふんだんに使ったエントランスから1階ロビーは、トンネルや木陰、阿寒の象徴でもある湖と山を表現している。ブックラウンジや絵本ライブラリ、オーディオラウンジを配し、窓からは湖畔の景色も一望。カジュアルで肩を張らずにゆったりくつろげる。レストランは、道産のシラカバとナラ材で切り株を模したセンターキッチンなど木のぬくもりを感じられる。

 客室は、ワーケーションにも対応できるよう電子レンジやデスクを配備。各階にはコインランドリーも置き、長期滞在にも対応している。大西社長は「阿寒のATを体験する拠点として滞在を楽しんでほしい」と話している。予約・問い合わせは0154(67)2500へ。

道産材を使った温かみのある1階ロビー

「通年滞在型の観光地に」
 鶴雅ホールディングス・大西社長に聞く

 ―グループホテルの改修が続いています。

 大西 2021年から道内のグループホテルを約40億円を掛けて改修している。「THEFOREST阿寒」と合わせ、「あかん遊久の里鶴雅」別館の露天風呂付き和洋室もリニューアルした。「THEFOREST阿寒」は、カジュアルで長期滞在も楽しめるよう改装した。今後は湖側にあるデッキで人が集まり火を囲むなど、絵になる場所も創出したい。

 今年度は、胆振管内壮瞥町の「洞爺湖鶴雅リゾート洸(ひかり)の謌(うた)」敷地内でワイン用ブドウの試験栽培を始めた。将来的にはワイン生産や野菜、果物など自社農園も整備し、ワインを使ったホテルプランやブランディングにつなげる計画だ。観光の大きな転換期の中、投資をしながら時代に対応していきたい。

 ―阿寒湖温泉地区の課題は。

 大西 まずは「滞在型に向けた飲食店の整備」。夜も昼間も店数が少ない。滞在型で連日、旅館やホテルの食事以外の居酒屋や寿司屋など、外で楽しめるような店を増やしたい。二つ目は「フォレストガーデンの活用」。道の駅構想や冬の目玉となる各ホテルから歩いて行けるイベント構築が求められる。3点目は「スキー場の再整備」。通年で楽しめる場所にしたい。夏季利用できるリフトやゴンドラ、中間地点からのジップライン、森の中にアスレチック施設を作るなど、さまざまな可能性を検討している。通年化、滞在型の観光地として生まれ変わっていきたい。

 釧路の奥座敷として認知されているが、釧路の経済界からも阿寒に目を向け、観光に進出する企業が増えるよう期待している。

 現在は住居不足が深刻。国立公園域内という制限はあるが、アパートやマンションの整備は不可欠だ。人口が伸びようとしているところに投資しないと。人材確保の面からも地域の実状を酌んでほしい。

アドベンチャートラベルや滞在型観光に力を注ぐと話す大西社長

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