最優秀賞を受賞した吉村紗和さん（中央）と野田校長（左）、二瓶道民生活課長（右）

【日高】北海道交通安全推進委員会主催「令和６年　飲酒運転根絶！高校生メッセージコンクール」で、日高高校（野田慎太郎校長・生徒27人）の１年生吉村紗和さん（16）が最優秀賞の北海道知事賞を受賞し、18日同校で表彰式が行われた。

　同校で行われた表彰式では、野田校長、佐々木勇詞生涯学習課長、同校職員らが立ち会う中、二瓶友和道庁道民生活課交通安全担当課長から表彰状と副賞が手渡された。

　北海道から飲酒運転を根絶する、その願いを道民みんなで実現していくため、道内の高校生から飲酒運転根絶メッセージを募集。お酒を飲まない高校生の視点から作成した飲酒運転に対するメッセージを、全道及び地域ＦＭなどのラジオ媒体において放送するなど、さまざまな機会に活用し北海道全体での「飲酒運転をしない、させない、許さない、そして見逃さない」機運を高める目的。全道から６５８作品の応募があった。

　同校では応募にあたり、「保健」の教科の「飲酒と健康」の授業で取り組み。各自１００文字程度でメッセージを考えた。

　吉村さんのメッセージは、「その一杯を飲む前に、思い出して大切な人の笑顔を。その一杯が人生を変えてしまうかもしれない。その一杯が一つの命を奪うかもしれない。変えてはいけない大事な人生。守らなくてはいけない大切な笑顔。絶対にやってはいけない飲酒運転」。飲酒運転で人の命を奪ってしまった福岡での事故を思い出し考えたという。

　「このような賞をいただけるとは思ってもいなかったので驚いた。同校の写真コースで、日頃から撮った写真に誰かが元気になったり、勇気を与える文章を考える取り組みを行っている。自分の作ったメッセージで少しでも事故が起きないようになってくれたらうれしい」と話した。

　野田校長は「大変誇らしいこと。生徒もさることながら教科担任でありＨＲ担任である梅本魁成先生の新たな取り組み（今回の応募）が表彰に繋がった。梅本先生にも感謝です」と二人をたたえた。