正月用の食材を買い求めにぎわったはこだて自由市場

　年の瀬が迫った３０日、函館市内の市場やスーパーは年末年始用の食材を買い求める客が続々と訪れた。「はこだて自由市場」（新川町）では、午前中の駐車場は常に満車となり、場内は家族連れらでにぎわっていた。

　鮮魚店が中心の約４０店舗では毛ガニや新巻サケ、マグロの刺し身、イクラなど新鮮な海産物や加工品が並び、店主らの威勢の良い声が飛び交う中、来店客は各店を見て回りながら欲しい品を買い求めていた。

　函館市内の観光帰りに家族ら６人で来場した秋田県鹿角市の会社役員、工藤直樹さん（４８）は「正月に実家に帰るのでお土産用に海産物を買った。お目当ての品が買えた」と話した。

　乾物・魚卵やアイガモローストなどを扱う「やな商店」の播磨智子代表（アルーチェ代表）は「コロナ禍以降は観光客も増えてきた。市場ならでは対面販売やにぎわいを楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。　

　３１日も通常通り営業し、新年の初売りは１月６日から。