コンブテラピー事業化へ 函館でモニター試験【函館】
函館の産学官連携組織「海藻活用研究会」(安井肇会長)は、函館産コンブに特化したタラソテラピー(海洋療法)の事業化に向けた活動を加速させている。コンブを食べるだけでなく、美容にも生かす取り組みで、心身の癒しに効果があるとされるタラソセラピーを、函館の新たな観光コンテンツに育てたい考え。
観光庁の今年度地域観光新発見事業の採択を受け、国内モニターツアー「世界遺産の源流を訪ね、森と海の恵みを堪能する旅」を昨年12月8~10日に函館で実施。この中で研究会は「函館コンブテラピー」との名称で、実施主体の函館ブルーデスティネーション実行委(佐々木馨代表)の委託を受け、コンブテラピーのモニター試験を行った。
コンブテラピーには、市内在住の韓国人、台湾人の女性2人が参加。ニッポニアホテル函館港町(豊川町)で「北大ガゴメ」を使い、足湯に浸かった後、顔や背中などにエキスを塗ってマッサージを受けた。
アンケートによると、参加者2人とも「とても満足」と評価。自由記載欄には「肌がきれいになる実感があった」「全身リフレッシュできた。気持ちよかった」という意見があり、研究会は一定の手応えをつかんだ。
タラソテラピーは海水に浸かったり、海藻や海泥など海の資源を肌に塗ったりして健康づくりをする方法で、ヨーロッパではタラソテラピーに関する研究が盛んで、海のパワーを活用する動きがある。
研究会は今春までに商品化を目指しており、明治時代の赤れんが建築のコンブ倉庫をリノベーションした同ホテルで先導したい考え。商品化した際はコンブ風呂などのサービスも提供する。料金は宿泊費とは別に3万~5万円を想定し、富裕層向けに売り込む。
研究会の布村重樹事務局長は「コンブを食べるだけでなく、美容に使えることをアピールし、函館の新しい観光コンテンツにしたい。コンブの魅力を発信し、他の宿泊施設にもコンブテラピーを広めていけたら」と夢を膨らませる。
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