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函館新聞

漁業就業体験 函館市が参加者再募集 参入のきっかけに【函館】

ポスターを手に漁業就業体験への参加を呼び掛ける市職員

 函館市は、市内での漁業就業を希望する人に短期の漁業体験の機会を提供する市漁業就業体験事業に関し、参加者の再募集を始めた。今夏初めて募集した際は応募者がいなかったため、体験期間や内容を見直して参加者を再度募る。期間を12月上旬~来年3月下旬と長く設定することで、参加者の都合に合わせ自由に実施期間を選択できるようにし、漁業参入のきっかけをつくる。

 今年度の新規事業で、市内での漁業の深刻な担い手不足に対応し、参加者に仕事内容ややりがいを伝えるとともに、市内漁家での生活を体験し漁業の実態を知ることで、新規の就業者確保につなげるのが狙い。

 今年6~7月の募集では、体験期間を7月上旬~8月上旬のうち7日以上14日以内としていたが、今回は12月上旬~来年3月下旬のうち7日以上14日以内に変更。期間に幅を持たせて参加者が都合良く受講できるようにした。

 また、夏はコンブ盛漁期に漁船に乗って養殖コンブの水揚げや、陸上でのコンブ干し作業を体験する計画だったが、今度は養殖コンブの沖出しや間引き作業、ロープワークを体験してもらう。座学研修の内容は市漁業の概要説明や漁港施設の見学は従来と同じ。

 参加無料。ただし、期間中の飲食代は自己負担。交通費、宿泊代を市が負担する(上限あり)。宿泊は市内の宿泊施設を利用する。募集は1人で、転職によるIJUターンを見込み、漁業者の子どもやきょうだいを除き、男女問わず満18歳以上が対象。

 市水産課によると、6~7月の募集期間に応募者はいなかったが、事業に関する問い合わせは2件あったという。PR作戦について、同課は「SNSの活用をはじめ、市移住サポートセンター(市地域交流まちづくりセンター内)や、首都圏での移住相談窓口の協力を得て、情報発信を強化したい」とする。来年2月に札幌で開催予定の漁業就業支援フェア(道漁業就業支援協議会主催)にも職員を派遣し、事業を紹介する考え。募集は来年2月28日まで。

 市が昨年3月公表した漁業就業実態調査によると、市内5漁協の組合員数(1703人)が10年後に約半数の884人まで減少することが分かり、深刻な事態を打開するため、市漁業就業者確保対策等検討会議で検討を重ね、担い手対策の一つとして、短期での就業体験の実施を決めた。

 同課は「今回は冬という過酷な環境での体験となるので、北海道の自然の厳しさや働く人の大変さを体感できるのでは。冬は新年度に向け人生の選択を検討する時期なので、漁業就業に踏み出そうする人を後押ししたい」としている。  問い合わせは同課(0138・21・3335)へ。

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