道内を走る液化天然ガス（ＬＮＧ）ローリー車にイラストを載せる「あなたのまちの未来を描こう！イラストコンテスト」で、上士幌町内の児童を対象とした特別賞「わがまち賞」に上士幌小５年の二瓶環奈さん（１０）が選ばれた。

道内の小学生が描いた絵を掲載したローリー車（北ガス提供）

　コンテストは、将来の脱炭素社会の主役となる子どもたちが夢を思い描くきっっかけや、エネルギー・環境に関する学びの機会になればと北海道ガスが企画。同社と上士幌町が連携協定を結んでいることから、特別賞が用意された。

　特別賞には町内から６点の応募があり、町民５１人によるインターネット投票で決めた。二瓶さんは、牛のふん尿や太陽光から再生可能エネルギーが生み出されている様子を、愛らしいタッチで描いた。

　１２日に町生涯学習センターわっかで開かれた授賞式で、竹中貢町長から二瓶さんに表彰状と賞品の図書カード１万円分が手渡された。竹中町長は「町の資源が活用され、５０年先も豊かになっていれば」と話した。二瓶さんは「まさか選ばれるとは思わなかった。二酸化炭素を出さず、“エコなまち上士幌”になっていてほしいな」と受賞を喜んでいた。

　道内の小学生が描いた約６５枚の絵で彩られたＬＮＧローリー車は現在、北ガスの石狩ＬＮＧ基地（石狩市）を拠点に旭川市や北見市などにＬＮＧを輸送している。

竹中町長（左から２人目）から表彰状を受け取った二瓶さん（同３人目）、二瓶さんが描いたイラスト（右）