【厚岸】町内の建設業「マル勢影本工業」が新規事業として、年明けから展開するクラフトビールの醸造所「ユイトリエール」（町港町２）で１４日夜、地元関係者向けの試飲会が開かれた。若狭靖町長をはじめ地元の各事業者ら３０人が出席し、乳白色のオリジナルビール「厚岸ホワイトフォグ」で祝杯を挙げ「フルーティーで飲みやすい」などと好評だった。

　同社クラフトビール事業部責任者の柴田貴美さん（５４）は、幼少期を過ごした町の環境の素晴らしさを再認識したことが事業のきっかけだとし「自然豊かで食が豊富な厚岸で世界に発信できるビールを造り恩返ししたい。地元の皆さまに愛し育んでもらい、全国から来る方の心を育む場になれば」とあいさつ。若狭町長は「町としてもふるさと納税の返礼品として応援したい」と激励した。

　店名はフランス語で「カキが育つ場所」などを意味する。町特産のカキをつけ込んだラガービールを看板商品にエールビール３種、季節限定１種の計５種類を製造予定で、製品すべてに「厚岸」の名前が入る。

　１６、１７両日に町内の子野日公園で開かれる「あっけし牡蠣（かき）まつり」で「厚岸ホワイトフォグ」を特別価格（６００円）で提供する。

ユイトリエールで開かれた試飲会。乳白色のビール「厚岸ホワイトフォグ」は１６、１７両日、あっけし牡蠣まつりでも販売する