カルルス温泉の歴史と魅力について理解を深める参加者たち

　のぼりべつアートプロジェクト（ＮＡＰ、吉田幸恵代表）主催の森歩き＆フィールドワーク「カルルスを歩く」が６月３０日、カルルス温泉周辺で開かれた。参加者は温泉や橘湖の歴史などを学びながら散策し、研さんを深めた。

　登別や札幌などから集まった１５人が散策に出発。市教育委員会学芸員の菅野修広さんが同行し、湯治場として古くから親しまれる温泉の歴史や土地の学術的な面白さを解説した。一行は理解を深めながら、新緑の山々に囲まれた景観を眺めつつ橘湖に向かって歩いた。

　ＮＡＰは、市の観光資源をアートの視点から発見・発信・発展させ、芸術文化活動を企画する団体。カルルス温泉の現在について「魅力は非常に高い評価を受けるが、もっと多くの人に知られるべき隠れた名地」とし、地域が持ち合わせる本来のポテンシャルや可能性を見い出すことを目指している。

　吉田代表は「秋には展示会を予定している。今後もさまざまなアートプロジェクトを通じて魅力再発見につなげたい」と話した。