登別市観光大使のプロレスラー、矢野通さん（４６）が所属する新日本プロレス（新日）の興行が９月１４日、市総合体育館で開催されることが決まった。登別での開催は１９８５年以来３９年ぶり。矢野さんとともに登別開催の誘致活動を行ってきた登別市議でプロレスラーの足立知也さん（５１）＝リングネーム・斗猛矢、ＥＭＭＡ（エンマ）所属＝は「プロレスでまちを元気にしたい。みんなで一体となって盛り上がりたい」と喜んでいる。

　８５年１０月６日に同体育館で開催された興行には、アントニオ猪木、坂口征二、入門して間もない闘魂三銃士（武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也）など、そうそうたる顔触れが出場。約２５００人と超満員のファンを沸かせた。

　足立さんも観戦した一人。昨年１０月、新日から１１年ぶりに北海道ツアーを開催すると発表されると、「市民に愛されるプロレスラーになりたい」と語る矢野さんとタッグを組んで誘致活動に取り組み、今年２月には札幌の興行で一緒にリングに上がるなど、登別をＰＲしてきた。

　１７日には新日の看板選手で、昨年から代表取締役社長に就任した棚橋弘至さんと、矢野さんが小笠原春一市長を表敬訪問する。足立さんは「棚橋さんはプロレス人気を復活させた太陽のような存在。社長としてもこれまでと違った新しい可能性を感じさせてもらえるのでは」と楽しみにしている。