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函館新聞

地域課題、タコスで包む 末広町に専門店 脱脂粉乳や低利用のシカ肉、魚など活用【函館】

地域食材に光を当てるタコス店オープンを祝う関係者

二次元コード

 一般社団法人「ローカルレボリューション」(函館、岡本啓吾代表理事)は、メキシコ料理のタコスを販売する店舗「LR Tacоs&Lоcal dishes」を函館市末広町14にオープンした。生地のトルティーヤ(薄焼きパン)に脱脂粉乳と生おからを活用、具材は市場に流通しにくい未利用・低利用のシカ肉や魚、野菜を使う。地域課題を解決する実店舗として、地元住民や観光客が集う拠点を目指す。市内でタコス専門店の開業は珍しい。

 同団体は、これまで大量に捕れても安いマイワシに付加価値をつけた「ハコダテアンチョビ」や、おからと脱脂粉乳を使った焼き菓子「生フロランタン」を商品化。いずれも酪農、豆腐業界といった地域課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指している。肉も魚も野菜もさまざまな食材を活用できる料理であることから、タコスに着目した。

 初の店舗営業として、築113年の古民家をリノベーションした複合施設の一角(6・61平方メートル)に出店。カウンターのみで「ローカルフードをタコスで包む」をコンセプトにミート、フィッシュ、ベジタブルのタコスを各500円で提供する。シカ肉はソバージュド函館(銭亀町、佐藤彰彦社長)、規格外のサバなど魚は福田海産(宇賀浦町、福田久美子社長)、旬のトマトやピーマンなど野菜は函館・近郊の農家から調達する。

 脱脂粉乳は北海道乳業(昭和3、田島英久社長)、おからは函館豆腐油揚組合(工藤英洋理事長)が協力し、オリジナルのトルティーヤを作る。

 1日に開いた関係者向けの試食会で、岡本さん(38)は「観光一等地の一本裏路地という立地で、地元民、観光客が集う拠点になり、交流が生まれてほしい。活用されていない副産物をおいしく発信したい」と期待を込め、福田海産の福田社長(67)は「函館で捕れてもサイズなどを理由に捨てられしまう魚があり、少量でもいいので皆さんの口に運んでもらえればうれしい」と話した。

 営業は正午~午後5時。木曜定休。金・土曜は同9時まで。店の詳細はインスタグラム(二次元コード参照)から。

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