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別海 21世紀枠候補に 選抜高校野球【別海】

 日本高校野球連盟は8日、来年3月18日に甲子園球場で開幕する「第96回選抜高校野球大会」の21世紀枠の各地区候補校9校を発表し、北海道地区からは別海高校が推薦された。釧根支部から21世紀枠の候補校が選ばれるのは、2018年の釧路湖陵以来5年ぶり6度目で、根室管内からは初選出。来年1月26日の選考委員会で9校の中から2校が選出される。別海が選抜出場となれば、釧根勢として1969年の釧路第一以来2度目で、根室管内からは初めての快挙となる。(鈴木大聖、嶋守善一)

 別海は、選抜の参考資料となる「第76回秋季北海道高校野球大会」で、強豪私立の苫小牧中央(室蘭支部)と甲子園出場の実績を持つ知内(函館支部)に、いずれも4─3で勝利。準決勝で、今夏甲子園ベスト16に名を連ねた名門の北海(札幌支部)に1─6で敗れたものの、選手わずか16人ながら、1950年の開校以来、春夏秋の3季を通じて全道初勝利を挙げ、4強まで勝ち進む快進撃を見せた。

 厳しい練習環境や文武両道、少数部員といった困難な状況を克服して好成績を残すとともに、地域貢献にも取り組む高校野球の模範的な姿を実践している学校が対象となる21世紀枠。2001年に導入され、これまで釧根支部からは釧路江南、武修館が2回ずつ、釧路湖陵が1回候補校に選ばれたが、残念ながら吉報が届くことはなかった。さらに今年度は、21世紀枠の出場校が3から2に減少し、より狭き門となる。

 別海が2枠に食い込み、甲子園の地を踏むことになれば、釧根勢として2014年夏の武修館以来、根室管内に限定すると、1990年夏の中標津以来となる。選抜は半世紀以上前となる1969年の釧路第一の1回のみで、根室管内からの出場歴はない。

 この日、別海高では島影隆啓監督が全部員に候補校選出を報告。「ここからが勝負。1月26日に選ばれる学校となるよう、日々の生活を含め、しっかりと練習に取り組んでいこう」と呼び掛けた。

 記者会見で島影監督は、秋季大会ではエースの堺暖貴選手(2年)を中心にしっかりと全員で守り、そこからリズムをつくってチャンスをつかむ戦い方ができたことを強調。その上で「バットが新基準に変わるので、野球の戦い方、攻撃の仕方が変わってくる。そこにしっかりと対応し、打撃力を強化して、しっかりと点数を取れる打線をつくっていきたい」と意気込みを語った。

 中道航太郎主将(同)は「候補に選ばれたことは光栄」と喜びをかみしめ、新基準のバットに慣れる練習や持ち味である守備力の強化に取り組む考えを示した。一方で「21世紀枠に選ばれる、選ばれないに関わらず、これからもしっかりと練習して来年夏の大会に備え、地域に応援してもらえるチームにしていきたい」と気を引き締めた。

 織井恒校長は「結果を待つのみだが、自分たちがやってきた練習を信じて、今できることを精いっぱいやってほしい」と選手たちにエールを送った。

[写真/21世紀枠候補校に選ばれ喜び合う別海高の選手たち]

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