網走での3年間は生涯の宝 コロナ禍を乗り越え28人が巣立つ 日体大付属高等支援学校
【網走】日体大付属高等支援学校(島崎洋二校長)の第4回卒業式が、同大の松浪健四郎理事長と今村裕常務理事、石井隆憲学長臨席の下で行われ、全国から北の大地に集った3クラス28人が、大きな希望と喜びを胸に学び舎を巣立っていった。
拍手に迎えられて入場した28人は、1人ずつ担任教諭から名前を呼ばれると「はい!」と元気よく応え、登壇して島崎校長から卒業証書を受け取った。
式辞の中で島崎校長は、入学した3年前は新型コロナの影響で登校が6月にずれ込んだこと、さらには校内でクラスターが発生するなど、まさに新型コロナに翻ろうされた高校生活となったものの「みんなは、それをコツコツと粘り強くを乗り越えてきた」と振り返った。
その上で「みなさんは個性豊かで、素晴らしい感性を持っています。明日から新しいステージが始まる卒業生の前途に、幸多かれと願っています」と、はなむけの言葉を送った。
松浪理事長は「今日から1人1人、違った環境で生活します。自信と誇りを持ち、常に笑顔で。私たちは1人では生きていけません。多くの人たちに、常に感謝の気持ちを持って」と、卒業生を激励した。
在校生代表の大野瑞希生徒会長(2年)が「自ら選んだ道に自信を持ち、これからの輝かしい未来に向かっていかれる先輩方を私たちは心より応援しています」と送辞を述べた。
これを受け、卒業生を代表して田中颯一郎さんが「北海道の大地で学習したことは、生涯の宝になると確信しています。私たちは、つらいときも苦しい時も自分らしさを忘れず、成長していくことを誓います」と、新たな未来への決意を述べた。
また、家族に向けて「いつも私たちのために頑張ってくれて、ありがとう。どんなに言葉を尽くしても足りません。18年間、育ててくれてありがとうございました。これからは父さんや母さんのように素敵な人になれるよう、努力しています」と感謝を示した。
式を終え、卒業生が拍手に送られて退場。こぼれる涙を手で拭ったり、最高の笑顔をたたえたりと、表情はそれぞれだったが、出席した保護者や教職員は、しっかりとした足取りで胸を張りながら退場する卒業生に、3年間の成長と頼もしさを感じながら拍手していた。
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