支援ロボ初手術が成功 函病【函館】
市立函館病院(森下清文院長)は15日、手術支援ロボット「ダビンチ」を利用した手術に初めて成功したと発表した。同病院は「安全性を担保するため、トレーニングと工夫を重ねてきた。チームの力で成功させることができた」としている。
同病院が導入したのは手術支援ロボ「ダビンチ」の最新型。アームにカメラや鉗子などの医療器具を取り付け、患者の体内に挿入する。執刀医がカメラからの映像を見ながら、遠隔でアームを操作し、手術を行う。函館市内で導入しているのは、同病院と函館五稜郭病院の2カ所のみ。
同病院は6月に導入。弘前大や北大などの手術を見学したほか、さまざまなトレーニングをこなしスキルアップに努めてきた。
迎えた1例目は直腸がんの手術で、5日に行い、直腸切除をした。術後の経過は順調で、患者は元気に退院したという。支援ロボットを使って執刀した笠島浩行消化器外科長は「画像は立体的で見やすく、人間の手とは違ってブレが全くなかった。精密な手術ができる」と話す。
初の症例にあたり、執刀医の笠島科長をはじめ、麻酔科、看護師、臨床工学技士からなる9人のチームを編成。練習と話し合いに時間をかけ手術に臨んだ。三好力看護師長は「あらゆる場面を想定し、シュミレーションを繰り返した結果、安全で円滑に手術を行うことができた」と振り返った。
初の症例は消化器外科だったが、泌尿器科や婦人科、呼吸器外科などの手術でも支援ロボットを活用する予定。中西一彰副院長は「しっかり安全対策を取った上で、今後領域を広げていきたい」と力を込める。
関連記事
「男なのに」中傷はねのけ 苫小牧の小3年 3年間伸ばし ヘアドネーションに..
がんの治療などで髪を失った子どもの医療用ウイッグに髪の毛を提供するボランティア「ヘアドネーション」に協力するため、苫小牧市柏木町の中田知成君(9)=泉野小3年=が26日、豊川町の美容室「today...
SCSK北海道函館オフィスが開設、産学連携の拠点に【函館】
IT大手SCSK(東京)の子会社で、システム開発やIT業務支援を手掛けるSCSK北海道(札幌、梶田清隆社長)が、道南における営業拠点として函館オフィスを函館市大手町に設置し、26日に開所式を開...
刻んだ歴史、次代に継承へ 遺愛学院本館が報道公開【函館】
2018年から保存修理工事中の国の重要文化財「遺愛学院本館」(函館市杉並町)が27日、報道陣に公開され、復元した講堂やホールなどがお披露目された。新年度にも校舎としての利用を再開し、遺愛女子高...
3年ぶり1位 道の駅満足度総合ランキング【上士幌】
旅行情報誌「北海道じゃらん4月号」(リクルート北海道じゃらん発行)の「2024年道の駅満足度総合ランキング」で、「道の駅かみしほろ」が3年ぶりに1位になった。運営する指定管理者の観光地域商社「k...
キッチンカーも集結 全道の店、多彩な食提供 週末営業の「ストック」【新得】
新得町内のコストコ再販店「STOCK(ストック)」(5南4、古川文将代表)が、全道各地から集まったキッチンカーでにぎわっている。営業が始まる週末の金曜午後5時前には、開店を待ちかねた町内外からの...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
2速度取り締まり新車両「レーダーパトカー」 広範囲を検知【十勝】
3来月からチーズ製造開始 弟子屈の工房、オープニングセレモニー【弟子屈】
4町内初のローソン開店へ Aコープ上厚真店跡に進出 住民ら歓迎 イベントも 厚真
5丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
-
1
函館山山頂展望台の混雑解消、魅力向上へ 市が新年度から取り組み【函館】
2虎杖浜ホテル、2日改装オープン 温泉棟新築/休憩所に琉球畳【白老】
3ウイスキー「立春」充填作業開始【厚岸】
4五稜郭病院、道南初のIBDセンター開設 炎症性腸疾患の患者に対応【函館】
5各地の逸品、人気 グリンデパート「うまいもの市」【室蘭】