浦河剣道連盟（本巣俊光会長）の「鏡開き」と稽古始めが11日夜、浦河町ファミリースポーツセンター武道場で行われ、連盟会員や剣道少年団員が今年１年の精進を誓いながら「やあっ！」と気合鋭く鏡餅に刀を振り下ろした。

　剣道連盟による鏡開きは、連盟設立の昭和20年（１９４５年）代後半から長く続く伝統行事。

　この日は子どもたちを指導する会員幹部やスポーツ少年団の浦河潮見道場の小中学生男女団員、父母会から約20人が参加。浦河神社の酒井俊宮司からお払いを受け、祭壇に玉ぐしをささげて、今年１年の無事と技術の向上、活躍を祈願した。

　神事後、本巣会長は「今年１年の健康を神様に祈ります。しかし神頼みをしても日々の稽古を一生懸命やることでしか強くはなれない。もっと強くなって、人間的にも成長してほしい」とあいさつして鏡開きが行われた。本巣会長を始め、指導者、団員一人ひとりが精神を集中し、鏡餅目掛けて「やあっ！」「えい！」と気合を込めて模擬刀を振り下ろした。

　浦河潮見道場の髙城顕伸（けんしん）キャプテン（浦河第一中２年）は「（新型コロナの影響で）昨年は大会が中止になることが多かった。今年こそはという強い思いがある。全道へいけるような大会でメダルをとり、優勝したい」と語気を強めていた。 　このあと団員たちは約２時間の稽古に汗を流した。

鏡割りで気合を入れて刀を振り下ろす少年団の髙城キャプテン