科学雑誌読んで未知に興味を 更別中央中に太田さん毎月寄贈【更別】
更別中央中学校(小室彰人校長、生徒81人)に毎月、月刊科学雑誌「Newton(ニュートン)」(ニュートンプレス発行)が郵便で届く。送り主は、更別村出身で帯広市在住の太田栄枝(えいし)さん(85)。「この雑誌を通して、生徒たちが何か一つでも興味のあるテーマを見つけてくれたら」と願い、2009年ごろから同誌の最新号を寄贈し続けている。
太田さんは更別中(1978年廃校)の7期生で、大樹高卒業後に自動車関連の仕事に就いた。室蘭工大に進学し「得意だった理数系学科を学びたかった」が経済的事情で希望はかなわず、「いまだに心残り。その思いが中学校に雑誌を送る原動力になっているかもしれない」と話す。
「ニュートン」は物理や化学、生物、宇宙、環境、医学など幅広い分野を扱い、その最新知識を写真やイラストを駆使して分かりやすく伝える科学雑誌。もともと知識欲が旺盛な太田さんは、同誌を1981年の創刊当初から読んでいた長男から引き継ぐ形で定期購読。「知識はいくら詰めても重くない。子どもたちにはどんどん未知の世界に出合ってもらいたい」と、15年前に同校への寄贈を始めた。
同校では図書室に同誌専用の雑誌架を設置し、太田さんから送られてくる最新号から過去2年分までを配架している。図書委員会委員長(2年)は「興味を持って読んでいる生徒もいる。(太田さんへの)感謝の気持ちを忘れずに、大切に扱っていきたい」と話している。
故郷の更別村には今も年に何度か、親戚を訪ねがてら足を運ぶという太田さん。「種をまき続ければ、いつか芽吹いて立派な花をつけるかもしれない。息子には、跡を継いでまき続けてほしいと頼んである」と、未来を担う故郷の子どもたちに期待を寄せている。
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