７日に水揚げされたウニ

【えりも】４年ぶりに町内でウニ漁が復活した。７日はえりも漁業協同組合東洋地区ウニ部会で漁があり、ダイバーたちが海中に潜り５㌢以上に育ったウニを収穫した。

　町内では２０２１年９月下旬に発生した赤潮の影響で、ほとんどのウニが死滅。４年間、ウニ漁が出来ずにいた。えりも漁業協同組合は、町の協力で「えりもウニ種苗施設」で育てた稚ウニの放流を毎年行うなど資源回復に努力して来た。

　この日は波も穏やかで磯舟に乗り込んだダイバーが前浜の水深３〜４㍍の海中に潜り磯に生息するウニを収穫し、市場で選別台を使って大きさが５㌢以上のウニを選別した。５㌢以下はまた海に戻されるが、今回は獲ったウニのほとんどが５㌢以上の大きさで７日は４４０㌔の収穫があった。

　放流４年目でウニも大きく育ち「身入や色も良く、味も昆布を食べて育つため甘い。えりもの冬の冷たい海水で身が締まって美味しくなる」といい、今のところ価格は高めだという。

　東洋地区ではウニ資源を更に増やすため、今年は１㌧を目安にウニ漁を終了する予定だ。４年前に比べまだ半分位の収穫量だが、「今回１㌧しか獲る事が出来なくても漁が出来るだけ嬉しい」と東洋ウニ部会の池田勉部会長は話した。

　えりも本町や岬などの他の地区では、12月にウニ漁が始まっている。