釧路工業高校マイコン部に所属する電子機械科１年の吉田光汰さん（１５）が、１１、１２の両日に岐阜県で開かれる「ジャパンマイコンカーラリー２０２５全国大会」への出場を決めた。同校の生徒が同全国大会へ出場するのは４年連続。

　 マイコンカーは、電池モーターとプログラムで自走する手作りの模型自動車。同部では顧問の平澤友規教諭の指導を受け、部員がＣＡＤ（コンピューター利用設計）で図面を作り、車体製造や基板回路のプログラミングを行ってマイコンカーを製作している。

　 吉田さんは、昨年１１月に苫小牧工業高校で開かれた同北海道地区大会（ベーシッククラス）に、約６カ月かけて製作した「神頼み１号」で出場。下り坂やカーブなどがある１周約５４㍍のコースで２回、マイコンカーを走らせてベストタイムを競った。「神頼み１号」は大会直前まで故障や誤作動も多く、完走が危ぶまれる状態だったというが、本番では２３台中６台しか完走できなかったコースを、２回連続で完走。見事４位入賞（３７秒７５）の好成績で全国切符をつかみ「まさか全国に行けるとは思っていなかったが、とてもうれしい」と笑顔で振り返る。

　全国大会には６１台の出場が予定されており、コースが延長され、難易度も高くなる。吉田さんはマイコンカーを再調整し「１号ラスト」と改名。「まずは完走を目指しつつも、上位１６台の決勝大会まで駒を進めたい」と意気込んでいる。

相棒の「１号ラスト」と全国入賞を目指す吉田さん