１３４段の石段をかけ上る北海道和種馬（ドサンコ）。前から２人目が池田愛莉さん

　函館市谷地頭町の函館八幡宮（川見順春宮司）で２日、新春恒例となった「騎馬参拝」が行われた。境内に向かう１３４段の石段を北海道和種馬（ドサンコ）が駆け上がり、ホーストレッキングの安全と参拝者の幸福を願った。

　東山町の「函館どさんこファーム」（池田賢治代表）が１９９９年から続けている。今年は池田茂会長（７１）と孫３人の計４人が騎乗。武者装束に烏帽子（えぼし）姿でスタート。ゆっくりしたスピードで上がり、最後尾の池田会長から掛け声を受けながら拝殿前へ到着した。

　人馬とも神職からおはらいを受けた後、子どもを対象に乗馬体験を行った。子どもたちは恐る恐る馬にまたがるも、座れば笑顔になり記念写真を楽しんでいた。 　池田会長は「元日から今日にかけての天気と同じく穏やかな１年になることや、馬が１歩１歩前に進むように景気が良くなっているので、参拝者に良いことがあることを祈った。受験や柔道の大会出場を控える孫の健闘も願った」と話した。

　孫で北海高校柔道部２年の池田愛莉さんは３月に全国高校柔道選手権（東京・日本武道館）の団体・個人戦（６３キロ級）に出場する。「騎馬参拝は２回目だが慎重になり祖父から声を掛けてもらった。無事上りきったので（柔道の）全国大会に弾みがついた」と笑顔を見せた。