上士幌の糠平湖で2日、「ワカサギ釣り」が解禁された。氷点下の厳寒の中、氷上には色とりどりのテントが並び、多くの釣り人が氷の穴に釣り糸を垂らし、楽しんでいる。
NPOひがし大雪自然ガイドセンター(上士幌町)によると、氷の厚さは2日時点で約20センチ。釣れるワカサギは8センチ前後のものが多く、今年は約30センチの湖産サクラマスも釣れる可能性があるという。
2日は午前中から親子や家族連れなどでにぎわっていた。帯広市から家族で訪れた学生の渡辺史弥さん(19)は「毎年来ているが、今年はワカサギの大きさも良い。天ぷらにして食べようと思う」とうれしそうに話していた。
同センターの河田充代表理事(64)によると、近年は湖の水量の減少や暖冬などの影響により、ワカサギ釣りを楽しめる期間が短くなっているとし、「今年も1月下旬までだろう」としている。
上士幌町では、糠平湖で釣魚料を徴収していないが、釣り客から1日800円の「糠平湖釣魚環境整備協力金」をもらい受け、ワカサギ受精卵や、ヤマベ・ニジマス稚魚放流、湖上の安全管理などに充てている。同センターによると2日正午までに約150人が協力した。
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