科学の不思議にびっくり こども遊学館で実験ショー【釧路市】
釧路工業高等専門学校とセブン銀行などによるお話会と科学実験ショーが14日、釧路市こども遊学館で開かれた。実験ショーでは学生が液体窒素を使って、物体の性質が変わる様子を披露。多くの子供たちが、科学の不思議に目を見張った。
地域の子供たちに科学技術やモノづくりへの関心を持ってもらおうと、昨年から年に2回開いている。当日は午前と午後の2度実施し、合わせて約50組の家族連れが参加した。お話会では全国のセブンイレブンなどで無料配布している絵本「森のボノロン」を、セブン銀行のスタッフが読み聞かせた。主人公のボノロンの着ぐるみも登場し、子供たちと楽しくダンスを踊った。
後半の実験ショーでは、学生4人が、超低温の液体窒素を使ったさまざまな実験を展開。凍らせたバナナで釘を打ったり、膨らんでいた風船を液体窒素に浸すとみるみるしぼんでいくのを見せたりして、温度変化が物質にもたらす変化を伝えた。
通電した発光ダイオード(LED)を冷やして光の色が変わることを示した実験も行い、「これは半導体の性質によるもので、詳しく知りたい人は高専で学んでください」と解説し、子供たちを科学の道に誘った。最後の実験では、お湯と液体窒素を混ぜ、白い煙が会場を覆うと、子供たちから、ひときわ大きい歓声が上がった。
市内から家族4人で参加した荒井琴美ちゃん(5)は「バナナが固くなるのと、煙が出てくる実験がすごかった」と笑顔。同高専情報科3年の菅原虎次朗さん(18)は「科学の楽しさを分かってもらえたと思う。難しいことを分かりやすく伝える工夫を今後も考えたい」と話していた。
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