演劇及び文化創造集団Ｃ.Ａ.Ｗ（カウ、鈴木英之代表）の第２５回公演「ＲＯＵＴＥ３６」が７、８両日、苫小牧市錦岡の苫小牧演劇堂で行われる。鈴木代表（５０）の脚本・演出で、プロ俳優の金田一仁志さん（６５）＝日本俳優連合＝がゲスト出演する。本番を間近に控え、団員らの稽古に熱が入っている。

金田一さん（中央）とともに稽古に励む団員

　作品の舞台は国道３６号沿いの喫茶店。金田一さん演じるマスターを中心に、物理学者や店員、画家などさまざまな人々が織り成す人間模様を描いた創作劇。約８０分。金田一さんとの共演について、鈴木代表は「最初の台本読みは緊張感があったが、一緒に演じられることにわくわくしている」と自らも舞台を心待ちにする。

　２６日は同演劇堂で、公募の２人を含む出演者１０人が短い場面を繰り返し演じる「抜き稽古」に励み、せりふ回しや場面転換のタイミングを細かく確認。金田一さんの巧みな表現を間近に見ながら、演技力の向上に精力を傾けている。

　金田一さんは「カウは観客が一緒になって芝居をつくる雰囲気があり、感動した」と出演の経緯に触れ、「日常にありがちな情景を描いた作品で観客と一体感が得られる内容。気軽に楽しんでもらえるとうれしい」と来場を呼び掛けた。

　両日とも午後２時と同７時の２回公演だが、午後２時はすでに売り切れ。午後７時の前売り券は１８００円（当日２０００円）、高校生以下は前売り、当日とも１０００円。申し込み、問い合わせはカウ事務局　携帯電話０８０（２８６７）８２７８またはメールｃａｗｍａｉｌ２０１６＠ｍｘ３２．ｔｉｋｉ．ｎｅ．ｊｐ。