未来の釧路を担う子供たちと共に、節目を盛大に祝った６０周年記念式典

　「市民の憲法」「市民の行動規範」ともいわれる釧路市民憲章の、制定６０周年記念式典（主催・釧路市民憲章推進協議会）が１１月３０日、コーチャンフォー釧路市民文化ホールで開かれた。憲章の精神の実現に尽力した功労者の表彰やステージ発表を通じ、集まった約１５０人の市民が憲章と釧路市の６０年の歩みを振り返るとともに、郷土を愛し、世界に誇れるまちづくりへの決意を新たにした。

　同憲章は１９６４年、１万人以上の市民の意見を踏まえて起草し、道内３番目の市民憲章として制定。２００５年の釧路市、阿寒町、音別町の合併を機に、両町民憲章の内容を盛り込んだ新生釧路市にふさわしい憲章として、０６年に新市民憲章がスタートした。

　式典で同憲章推進協議会の星匠会長が「周年を機に市民には憲章を『心のよりどころ』と捉え、六つの本文の一つでも実行していただき、明るく豊かなまちにしていこう」とあいさつ。来賓の鶴間秀典釧路市長も「市民憲章はまちづくりの道しるべであり、発展の礎。この素晴らしい理念を受け継ぎ、子供たちにまちのバトンを渡す決意を新たにする」と祝辞を述べた。

　 功労者表彰では、憲章運動推進区域の指定を受ける「コスモス街道」の造成を行ってきた同市立釧路小学校と幣舞中学校、市民憲章書道展の審査を２０年以上務める釧路書道連盟、「釧路市民憲章の歌～ぼくらのくしろ～」を制作した地元フォークデュオの「ヒートボイス」と同曲の収録に協力した認定こども園ひぶな幼稚園を顕彰した。

　ステージ発表では釧路聴力障害者協会が蝦夷太鼓を演奏後、ヒートボイスと釧路子どもミュージカルキッズロケット、ひぶな幼稚園が共演。「釧路市民憲章の歌」を歌い上げた。