新酒の特別純米を手にする冨原さん

　箱館醸蔵（町大中山１）は、今季の新酒として日本酒「郷宝　特別純米　生酒　磨き五割五分　しぼりたて新酒」の販売を始めた。２７日には、新酒の完成を告げる軒先の杉玉を掛け替えた。

　毎年この時期に生酒をリリースしており、今年は七飯産の酒造好適米「きたしずく」１００％、コメこうじ、横津岳の伏流水を使い、精米歩合５５％でやや辛口に仕上げた。１本７２０ミリリットル入り１９８０円で、道南の酒販店で扱う。８４０本を製造し、好評なら製造本数を増やすという。

　同社の冨原剛取締役は「すっきりとした味の中に、コメのうま味が感じられる。年末年始に自宅でゆっくり楽しんでほしい」と話す。

　第二弾として、１２月７日には「郷宝　純米吟醸　生酒　磨き五割分　しぼりたて新酒」の販売を始める。七飯産酒米「彗星（すいせい）」１００％使用、コメこうじ、横津岳の伏流水で仕込んだ。精米歩合５０％。１本７２０ミリリットル入り２２００円。みずみずしいフルーティーさを感じつつ、すっきりとした甘口で切れがいい。

　どちらの商品も１０月に仕込み、火入れはしていない。問い合わせは同社（０１３８・６５・５５９９）へ。