魚の移動販売が人気だった「えぞ吉」(樽美拓哉代表)は22日、帯広市西21南2に「魚の炭火焼き専門店えぞ吉」を開業する。自家製の干し魚を浦幌木炭で「じっくり丁寧に焼いた」(樽美代表)商品などをテークアウト販売する。
樽美代表(34)は新潟県生まれ。20代で帯広に移住し、キッチンカーでのケバブ販売や障害者施設の勤務などを経て、知り合いだった根室管内羅臼町の漁師に伝授してもらったレシピでホッケやサバなどの干物を自ら製造。昨秋、妻の紗弥さん(35)がデザインした大漁旗風のカラフルなデザインの軽トラックで、管内で移動販売を始めた。
販売は好調で、1年で約4倍に増え、中でも「手軽においしく食べてほしい」と始めた炭火焼きが人気で、多い日で150枚以上売れた。現在は帯広地方卸売市場に魚の開き加工を依頼。ただ、営業場所は不定だったため、常設店を設けた。
零下30度で2カ月間熟成させた干しホッケ(1枚980円から)とトロサバ(同860円から)の炭火焼き、味付け煮つぶ(550円から)が定番品。個人事業で夫婦で切り盛りするため、移動販売は終了する。「サバ以外は極力地場産。羅臼昆布で漬け込む。魚の炭火焼きテークアウト店は珍しい。魚は調理が面倒との声は多いが、北海道の海の宝を食べてほしい」とする。22~24日にプレオープン。午前11時~午後4時。水、日・祝日定休。080・3094・1697へ。
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