写真絵本に込めた思い 新冠 小寺卓矢さんの講演会【新冠】
【新冠】十勝管内芽室町在住の写真家で写真絵本作家の小寺卓矢さん(52)の「講演会」が9日、レ・コード館シアターで開かれ、約70人が参加し、写真絵本に込めた思いに耳を傾けた。図書プラザの主催。
小寺さんは、神奈川県出身で大学卒業後、北海道に移住し写真家として活動を開始。「森に息づく命の繋がり」をテーマに写真絵本「森のいのち」「だって春だもん」「いっしょだよ」「いろいろはっぱ」など数多くの著書を発表している。写真家・星野道夫さんとの出会いから写真家を志し、星野さんから譲り受けたカメラで撮影した作品も発表している。
小寺さんは、「子どもの頃から自然が好きで、ボーイスカウト活動や父の一眼レフカメラで写真を撮って遊んでいた」と切り出し、写真絵本の読み聞かせをしながら森の美しい写真や物語を解説した。花や若葉、茎、アジサイなど植物や動物など春夏秋冬の森の美しさに触れ、「命は死んでいくけど、そこからまた新たな命が繋がっていく。花は虫が、種は風に乗って美しい命が生まれていくことを子どもたちに伝えたい」と話した。
この日の午前中には、町民センター2階で小寺さんの「写真絵本づくりワークショップ」が行われ、幼児・児童と保護者、一般の44人が参加して森の写真を見ながら、自分だけの絵本づくりを楽しんだ。
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