坂口さん 日本調理金賞 晩秋の実り表現 道調理技能コンクール【札幌】
調理の腕前を競う「第59回調理技能コンクール」(10月13日・札幌=北海道全調理師会主催)の日本調理部門で、帯広市の坂口奏菜(かな)さん(22)=十勝川温泉第一ホテル勤務=が金賞に輝いた。同会帯広支部によると、同部門で初出場での金賞、女性の金賞はいずれも歴代初、21歳(大会開催時)での金賞は歴代最年少。記録ずくめに、坂口さんは「努力してきて良かった」と笑顔を見せる。
同コンクールは、同会の正会員(調理師)が出場。日本調理、西洋調理などの7部門に各支部の代表が出場。日本調理部門は「食材の持ち味を生かし、フグとニシンの可能性を見つける」として予算1180円以内の創作料理が課題。坂口さんは「北海道晩秋の実り」をテーマに、焼き物「吹き寄せ盛り 秋鰊(にしん)初雪焼」と、煮物「北海ふぐ大原木竜田揚げ菊花餡(あん)」を作った。
「吹き寄せ盛り 秋鰊初雪焼」は、ニシンにメレンゲを載せて焼いた。モミジやイチョウをニンジンで、ススキはゴボウを用いて吹き寄せ盛りにした「わびさびを大切にした」料理。「北海ふぐ大原木竜田揚げ菊花餡」は、三色のピーマンをフグとニンジンで束ね、サトイモの白煮や、市松模様のナスで彩りを添えた。
幕別小、幕別中、帯広南商高、帯広調理師専門学校を卒業した坂口さんは、十勝川温泉第一ホテルに勤務して3年目。同ホテルの吉田真二総料理長に挑戦の意思を伝え、コンクール1カ月半前から、料理の構想を練り、練習に励んだ。
今月8日、吉田総料理長と共に、受賞報告で十勝総合振興局を訪問。森昭久技監(帯広保健所長)らと懇談し、「緊張で失敗し、納得いかない場面もあったが、制限時間内で収めることができた。努力してきて良かった」と語った。
現在は鉄板焼きを担当し、「十勝の食」を観光客らにアピールする日々。「もともと料理が趣味で、コロナ禍でも調理の道に進んだ。今後も挑戦していきたい」と誓った。
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