函館市23年度児童虐待件数719件 前年比65件増【函館】
函館市は、2023年度に対応した市内の児童虐待件数が前年度比65件増の719件だったと明らかにした。市は、面前DV(子どもの前での暴言やけんか)による心理的虐待の増加が背景にあると分析し「些細なことでも、ためらうことなく相談してほしい」と呼び掛けている。
内訳は身体的虐待が191件、ネグレクト(育児放棄)が138件、性的虐待が4件、心理的虐待が386件。市が対応した719件のうち、23年度に新規受け付けをした件数は同124件減の340件。専門的対応が必要として函館児童相談所へ送致・通知した件数は7件だった。
経路別をみると、児相が345件(48%)と最も多く、次いで学校124件(17・2%)、保育所など58件(8・1%)の順。
虐待者は、実母が410件(57%)と半数を超え、実父が263件(36・6%)、継父や養父など実父以外の父親が40件(5・6%)、その他が6件(0・8%)で、実母の虐待の多さが目立った。
年齢別では、小学校就学前が38%を占め、小学生が33・2%、中学生が13・5%、高校・その他が15・3%となった。
子どもの命を守るため、匿名で相談できる電話「市子どもなんでも相談110番」(0138・32・3192)を設けており、23年度は同342件増の1721件の相談があった。
7日に市総合保健センターで開いた今年度の市要保護児童対策地域協議会(調整機関・市子ども見守り・相談課)の代表者会議で報告した。
宿村篤由子ども未来部長は「全国的に児童虐待の痛ましい事件が後を絶たない。小樽市でも小学3年の女児が死亡した事件があった」とした上で「児童虐待の兆しを早期に発見し、また未然に防止するためには関係機関との連携や情報共有、迅速かつ適切な対応が必要となる。市は4月に子ども家庭センターを新たに開設したので、相談を総合的に受け止め、切れ目なく漏れのない体制としたい」と強調した。
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