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日高報知新聞

全国から中学生13人参加 平取高校おためし地域留学【平取】

イナキビの杵つきをイユタウポポ(労働歌)で拍子をとりながら行う参加者たち

【平取】町内唯一の高校である平取高校の入学者減少に歯止めをかけようと、町は全国の中学生を対象にした「おためし地域留学」を12~14日の3日間、町内で開催した。

 東京都、千葉県、大阪府などから男子2人、女子8人と町内の中学生3人の計13人が参加。アイヌ文化保存会の会員15人、平高生5人、関係者が地域の魅力を伝えた。

 同校は「地域・教育魅力化プラットフォーム」(岩本悠代表)の支援を受け全国から留学生を募集している。高校生や町民と交流しアイヌ文化や農業などを体験してもらうことで、高校の魅力を知ってもらい生徒確保につなげようと計画し、5~7月にクラウドファンディングで90万円を調達し、不足分は企業版ふるさと納税の寄付金を充てた。

 初日の12日はオリエンテーションの後、二風谷生活館でイナキビを粉にするイユタ「杵つき」やアイヌ語の労働歌を習い、出来上がったシト「団子」を試食。同日開催されていたアイヌの伝統的家屋「チセ」の茅葺研修会の説明を聞きカヤを束ねる作業を体験した。

 13日は、平取高校を見学、「トマトクラブ」の生徒と一緒にビラタコライス作り、博物館見学。その後「木彫体験」と「トマト農家体験」の2班に分かれて研修を行った。14日は、ワークショップ、3日間を振り返り同体験を終えた。

 千葉県茂原市から参加した中3の池野結雛(ゆず)さんは「地域みらい留学制度を知って平取高校に入りたいと思った。小学生の時田舎に住んでいて、地域とのつながりが濃くとても良かった。事前に平取町の事を知っておこうと考え参加した。いろいろなことを体験し吸収したい」と意気込みを話した。まちづくり課の山田基生課長は「Webで説明会を開いたり、個別のオンラインのほかオープンスクールに来てもらうなどの方法もとっているが、地域・教育魅力化プラットフォームの協力を得て地域に実際に来てもらい体験するツアー形式で開催した。何とか平高存続に結び付けたい」と話した。

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