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日高報知新聞

自然災害や山岳事故 迅速な救助へ ロープレスキュー訓練 日高東部消防組合浦河消防署 研鑽成果、初の一般公開【浦河】

高所から転落した負傷者を救出する隊員

 日高東部消防組合浦河消防署(下川原隆署長)は9月30日、救助用のロープを駆使して高所からの転落者を救出するロープレスキュー総合訓練を同署訓練塔などで行い、初めて一般に公開した。

 訓練は従来の消防の救助方法をベースに、ロープや資器材を組み合わせて、高低差のある場所や急斜面、断崖、川の中州など救出が困難な災害現場において安全で迅速な人命救助を行うことを目的に実施。近年、全国各地で自然災害などの発生が目立ち、同署管内でも自然災害や山岳事故などの発生に備えて、少人数での救助活動実施に重点を置いた。

 同署では、国の労働安全衛生規則改正などを受け、令和2年度から高所作業を行う者に必要なロープ高所作業と墜落制止用具の特別教育を行い、外部講師を招いた安全講習やロープレスキューの技術習得を目的に講習を受講し、日々の訓練に取り入れるなど技術向上に励んでいる。

 この日は、同署の隊員が「低所救出訓練」と「ハイライン訓練」の2種目を公開した。

 ビル解体現場で作業中の男性が高さ6㍍から落下し負傷した―と想定した低所救出訓練では、訓練塔から降下した隊員が負傷者の意識やけがの状況などを確認。別の隊員が救出用の担架とともに降下して負傷者を担架に収容し介助しながら引き上げた。救助作業開始から約25分で救出が完了した。

 また、増水した河川で遊んでいた男性が川に流され自力で対岸に上がったものの負傷して動けなくなくなった―と想定したハイライン訓練では、訓練塔と消防庁舎の間15㍍を河川の両岸に見立て、隊員が片岸からロープを渡した後、ロープに設定した担架で負傷者を救出。訓練を見学した人たちは、隊員の息のあった救出作業を食い入るように見つめていた。

 訓練終了後、同消防組合管理者の池田拓浦河町長は「訓練に終わりはない。さらに研鑽を積んでいただきたい」と激励した。

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